街と村 ご紹介

花花

Isle of Arran  アラン島<
               2010年6月17日 訪問  水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

アラン島は「スコットランドのミニチュア」と呼ばれる。地形・地質学的にも島の中央でハイランド境界断層(Highland Boundary Fault)で分断され、 島の北部がハイランド、南部がローランドの自然・景色が見られるのだという。
オークニー諸島へ渡ることを断念した段階でどこかほかの島に渡りたいとリサーチしたところ、この情報を得た。 実際のローランド、ハイランドを巡った後、この島を訪れたら面白かろうと考えたのだ。主要産業が観光とウヰスキーとビールという島だ。

Catacol Distillery Seal  カタコール村 蒸留所 アザラシ

地図を見ると城と対岸のNewton Pointにビューマークが付いている。左手は直ぐそこがランザ湖の波打ち際、右手には緩やかな斜面に様々なデザインのサマーハウスらしき 建物が点在しているシングルロードを1km余り走ると行き止まりだ。岬までは歩かなければならないようだ。わずかな距離だが、パーキングが見つからない。 それよりなにより、昨日のディナーの時の胃のむかつきが直っていないのだ。フェリーの上で潮風に当たりだいぶ良くなってきたが、とても歩く気にならない。 実は今日は15時頃からゴルフを楽しむ計画だったのだが、それも断念したのだ。
次にやって来たのはカタコール村、海岸(Catacol Bay)も美しいが、”キャタコールの12使徒”と呼ばれる建物がある。これは、12軒の白壁の小さなコテージが 海岸線に沿って並んでいるものだ(写真下左では6軒しか写っていない)。海に向いた2階の窓の形が家ごとに異なっていて、 海で漁をする夫に妻が窓からろうそくで合図すると漁師は誰の合図であるか窓の形で識別するというロマンチックなお話だ。
アラン蒸留所は1995年創業の新しい蒸留所だ。アラン島にはかつて50もの蒸留所があったのだが、 1836年に最後の蒸留所が閉鎖されて以来160年ぶりに復活したのだという。今日の気分は車窓見物までだ。
この旅で最も残念なことは野生動物に出合えなかった点だ。オオワシやパフィンなどの鳥類、アザラシやオットセイ、イルカなどの海生の哺乳類、 そして、赤リスなども見られるものと期待してきたのだが、果たしていない。
アラン島ではアザラシに遇えるかもと期待しつつ、ブロディック(Brodick)に向かってドライブしていると、海の中の岩の上にアザラシ発見。 喜び勇んで路肩に駐車しカメラを向けるが、どこか変だ。観察すると動かないのだ。どうやら造り物らしい。騙された。

Lochranza Castle Lochranza Castle Lochranza Castle

まだ14時30分だ。体調は良くないが、B&Bの部屋でじっとしていても気が沈むばかりだろう。島内をドライブしよう。 ブロディックの街に向かって走っていると左手に、ショップが幾つか集まった場所を見つける。"Arran Aromatics"と"Arran's Cheese Shop"と"Duchess Court Shops"などだ。 それぞれ覗いて回り、チーズショップで試食をし、気に入ったものの中から常温でも日持ちのしそうなものを幾つか求める。
島の西側にストーンサークルやスタンディングストーンのマークが目立つ。島を横断するB880を進むと間もなく工事中で通行止めとなる。 仕方なく引き返しすと、A841との分岐には"Road Ahead closed"と出ていた。ムッ。

Countryside

こうなったら、A841で島を一巡りしてしまおうと、時計回りに走り出す。左手は常に美しい海が眺められる。
島の南岸を回り、西岸を北上する。時折集落が現れるが、ストーンサークルを示す案内はおろか村の名を記す標識さえ出て来ない。 地図でオーチャガロン(Auchagallon)村にアクセスが簡単そうなケルン(Cairn)の表示がある。村に入ってみると始めてヒストリック・スコットランドの標識があった。 路肩に車を止め50m程で到着した。 オーチャガロン・ストーンサークル(Auchagallon Stone Circle) だ(写真下3枚)。海の見える見晴らしの良い丘の上にフェンスで囲まれ、窮屈気に15個の石が並んでいる。直径は15m位で石もさほど大きなものではない。 4000年以上前のものだという。のんびり眺めていると体調も回復してくる感じだ。
更に少し北に上ると右手の丘の羊の群れの中に白いスタンディングストーンが見られる。オーチェンカー・スタンディングストーン(Auchencar Standard Stone)だ。 5m以上はありそうな立派なものだ(写真右)。

Lochranza Castle Lochranza Castle Lochranza Castle

ぐるっと一回りして再びロッホランザに着いた。約2時間30分のドライブだ。ロッホランザ城の周りに赤鹿を発見する。 情報では当たり前に見られるはずだったのに、この旅では野生動物に縁がなかったので嬉しい出来事だ。早速乗りつけ撮影する。 他にも観光客が3組ほど鹿の後を追ってカメラを構えている。動く相手だけに良い構図が取れない。
昼に来た時には砂浜で船腹を見せていた舟が水に浮かんでいる。潮の満ち引きが大きいのだ。

Lochranza Castle Lochranza Castle Lochranza Castle

Information
 Address  Isle of Arran, scotland
 Telephone  -
 Web Site  Isle of Arran

詳細はWeb Siteなどでご確認ください。

旅行記もご覧ください。

ご意見・ご感想・ご質問などご遠慮なくお寄せください。
book

home

花花